英でコロナ制限再導入、飲食店の営業時間制限 在宅勤務も要請

英でコロナ制限再導入、飲食店の営業時間制限 在宅勤務も要請
英国のジョンソン首相は22日、新型コロナウイルス感染が再び急拡大していることを踏まえ、レストランやパブなどの営業時間を制限する方針を示し、国民に対し可能な限り在宅勤務をするよう要請した。チェルシーで撮影(2020年 ロイター/HANNAH MCKAY)
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は22日、新型コロナウイルス感染が再び急拡大していることを踏まえ、レストランやパブなどの営業時間を制限する方針を示し、国民に対し可能な限り在宅勤務をするよう要請した。
迅速な対策が講じられなければ、10月半ばまでに英国の新規感染者が1日5万人に達する恐れがあると政府の専門家が警鐘を鳴らしたものの、全面的なロックダウン(都市封鎖)再導入には踏み切らなかった。
新たな制限措置は向こう6カ月程度維持される見通しだが、ジョンソン首相は議会で、感染状況が悪化すれば、措置をさらに厳格化する可能性があると示唆した。
新たな措置の下、レストランやパブ、バーなどの営業時間は24日から午後10時までに制限され、店内サービスは着席での飲食のみが容認される。
マスク着用義務も厳格化されるほか、警察支援に向けて軍投入の可能性もあるという。
教育機関や大学の授業は継続される。
さらに、制限措置の違反者に対する罰則も設け、ビジネスには最大1万ポンド(1万3000ドル)の罰金、もしくは業務停止措置が取られる。また、マスク着用義務の違反者に対しては200ポンドの罰金が科される。
ジョンソン首相は国民向けのテレビ演説で、冬の時期は厳しい見込みだが、コロナ感染を抑制しながら経済活動の継続を目指すと表明。「今すぐ行動を起こさなければならない。そうすれば、人々の仕事は守られ、店の営業や学校の授業は継続し、引き続き国を前進させていくことができる」と語った。
また、コロナ感染に関するルール違反があまりにも多く見られ、「過去の歴史において、われわれの集団的な運命と健康が、これほどまでに個人の行動に完全に左右されることはなかった」と述べ、国民に予防対策の徹底を呼び掛けた。
イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は同日、コロナ感染件数の増加で英経済見通しが脅威にさらされているとの認識を示しながらも、英中銀が近くマイナス金利政策を導入するとの観測を退けた。
*内容を追加しました。

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